絞り値 (F 値) の F とは
Focal Ratio の F
F 値は、F ナンバーなどと呼ばれる。
F 値は、f1.4, f2, f2.8, f4, f5.6, f8, f11, f16, f22 のように表される。
F 値を小さくすると、絞りの開きが変わり、レンズを通る光の量が多くなります。
逆にF値を大きくすると、絞りの開きが変わり、レンズを通る光の量が少なくなります。
たとえば、f8 から f5.6 に変えると、レンズを通る光の量は2倍になり、明るさも2倍になります。
このことを F 値を小さい方に1段階変えると言い、 F 値を変えると、ピントが合っている部分も変わります。
被写界深度
ピントを合わせた位置に対して、その前後のピントが合っているように見える範囲のこと。
F 値を大きくしていくとピントの合っている範囲は広くなり、これを被写界深度が深いといいます。
逆に、小さくしていくとピントの合っている範囲は狭くなります。これを被写界深度が浅いといいます。
被写界深度は、絞りの開きの大きさとレンズの焦点距離によっても変わります。
条件が同じなら、絞りの開きが大きいほど、また焦点距離が長いほど、被写界深度は浅くなります。
被写界深度を浅くしたいのなら、望遠レンズを使い、絞りを最大に開きます。
これは背景をぼかしたポートレート写真などで使われます。
風景写真では、広角レンズを使い、絞りを小さくし、できるだけ被写界深度を深くすると、細部まで鮮明に撮影することができます。最近の高性能一眼レフカメラには、「被写界深度プレビュー」ボタンが付いているので、ファインダーで被写界深度を確認することができます。
私は、50mm のレンズをメインで使用しています。
そして、よく使う f 値は、f8 になります。
f8 では、ピントを 3m に合わせたとき、近いところは 2.34m から遠いところは 4.19m までピントが合っているように見え、被写界深度は1.85mになります。
また、10.5mにフォーカスを合わせると無限遠(ディープフォーカスと呼ばれている)で、5.25mからピントが合っているように撮影できます。
カメラ、レンズの焦点距離、絞り値、距離を入れると被写界深度を計算してくれるサイト (Depth of Field Calculator) やアプリ (Photo Aide) があるので使ってみてください。