オフカメラ・フラッシュとは
海外のストリートフォトグラファーが使っているテクニックの1つ。
カメラのホットシューに外部フラッシュを装着させて撮影するのが普通であるが、オフカメラフラッシュはカメラと外部フラッシュを有線か無線でつなぎ、フラッシュを自由に使えるようにするのだ。右手にカメラを持ち、左手にフラッシュを持つというスタイルで、両手を使う。そのため撮影時にはカメラを操作することは制限されてしまう。
しかし、その代わりに光をコントロールすることができ、意図的にコントラストを創ることができるのだ。
写真家にとって光とはとても重要なもの。
光には性質があり、それは絶えず変化してる。
太陽やスポットライトなど1つの点の光源から出る光は硬い光である。
この硬い光はコントラストが明確になるため、被写体を写実的に撮影することができる。
そして、フラッシュは自然光と併用することができるが、フラッシュは誤った使い方をされることが多い。一部だけが明るすぎ、他は真っ暗な写真をよく目にする。
撮影者が意図的そうしたのならいいのだが、ほとんどの場合は使い方を間違えているのだろう。

フラッシュとは、被写体がより自然に見える最低限の光を加えるためのものだ。
フラッシュの光は ISO の設定によって、光の届く距離が変わってくる。
正面からフラッシュを当てると硬い印象になる。
また、高い位置からフラッシュを当てると印象はやわらかになる。

ストリートで使用する場合、フィルイン・フラッシュという方法が使われる。
これは、被写体が背景に比べて暗いとときに、フラッシュの光で照らすことをいう。
フィルイン・フラッシュを使用するためには、気をつけなければならないことは2つ。

「フラッシュは絞りによってコントロールされること」
「シャッター速度は自然光をコントロールすること」

フィルイン・フラッシュを使用し撮影をする場合、フラッシュの光量を最大にしてはいけない。TTL 測光かマニュアルでフラッシュの光量を調整しなければならない。

ライティングについて
ライティングにはいくつかのパターンがある。
オフカメラフラッシュではレンブラント・ライティングを使う。
レンブラント・ライティングとは、ポートレート撮影におけるライティング技法の1つである。オランダの画家レンブラントの独特な明暗法を応用したもので、45度の角度から光を当てることで立体感を強調することである。
レンブラントの作品は、暗闇に鋭く差し込むような1つの光線が当てられ、その部分を強調すると同時に暗闇の部分を逆に強調する手法が特徴である。
これの手法を使うことで、コントラストを生み出し、ドラマチックな写真を撮影することができる。
カメラの設定メモ
絞りf16、シャッター速度1/180、ISO400に設定する。
フラッシュの光量は1/8から1/16に設定する。
この場合、約1,55mから約1,09mまでに光が届く。
光を意識し、心を振り動かすような写真を撮影できるように。

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